企画 終了した展覧会(2013年度)


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鳥越眞生也 「Animal Index [E]」
2013年

天プラ・セレクションvol.58
鳥越眞生也 作品展
-あにまるまにあ-

【会期】 2014年3月25日(火)~30日(日)
【時間】 10:00~18:00(最終日は17:00まで)
【会場】 2階 第3展示室
入場無料

 鳥越眞生也は岡山市在住のデザイナーです。生業の傍ら、かたちと言葉の遊びから生まれる不思議な作品をグラフィックで制作しています。
 古来より先人達は、様々な「かたち」を数字や図形として表現しようと考え、その過程で様々な知が育まれてきました。自然の中に潜む様々な現象を幾何図形として表したり、黄金比や白銀比のように自然の理を数として見出したりしました。このようなかたちの原理の普遍的な美しさは、今もなお多くの学者や芸術家を魅了してやみません。そして鳥越もまた「かたち」の神秘に取り憑かれた一人なのです。
 本展のテーマは動物(あにまる)。大小の鳥獣たちがひしめき合いながら、回転したり、反転したり、いつの間にかふりだしに戻ったりと、画面の中では不思議で楽しい絵物語が繰り広げられてゆきます。然してその裏側には、幾何学的な法則が隠されているのです。また、物語の中に精巧に仕組まれる嘘や謎、言葉遊びも見逃せない要素です。ユーモアとシリアス、虚と実が交錯する鳥越的絵巻世界を、どうぞお楽しみください。

略歴
1965 岡山県生まれ
1993 岡山大学大学院美術教育専攻 修了
個展
1994 もう、星と鬼神に従え。しかし、得難し認識と至宝も。(ArtBoxSARASA/岡山市)
2007 復刻版 併緜獣転紋様手控 原画展示会(ArtBoxSARASA/岡山市)
グループ展
2009 版と型の可能性2009(天神山文化プラザ/岡山市)
2011 アートの今・岡山2011 リズムのかたち(天神山文化プラザ/岡山市)
賞歴
1993 第1回トリックアートコンペ 奨励賞受賞
2012 ふしぎアートグランプリ2011 入賞
2013 ふしぎアートグランプリ2012 入賞

Web http://www.torigoeya.com/



榎真弓「Seascape (besides)」
2011年 ミクストメディア、プリントした紙

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天プラ・セレクションvol.57
榎真弓展 -それらのあいだにも。-

【会期】 2014年2月11日(火・祝)~2月16日(日)
【時間】 10:00~18:00(最終日は16:00まで)
【会場】 2階 第4展示室
入場無料

 榎真弓は広島県出身、岡山市在住の美術家です。日々の営みの中に潜むものや現象を繊細な視線で捉え、その時々の感覚に最も適する手法で作品を制作しています。凹版画を中心に、コラージュ、ドローイング、写真、言葉、と様々な形態で表現される「作品」と「日常」は「かさなること」として繋がっていると榎は言います。版と紙を重ねる。色を重ねる。薄紙を重ねる。食卓でお皿を重ねる。衣服をたたむ。印象深い出来事も、なにげない一瞬も、重ねられてきた時間の一端です。また、「かさなり」を広げることで「あいだ」を生み出し、そこに含まれる「一つでもありもう一つでもあること」に注目することができます。
本展では、作品や身の回りにあるものをかさねたり、ずらしたりしたり、移したりしながら、展覧会という時間と空間の中に作家自身の生きているあいだをかさねてゆきます。刻々と変化する「あいだ」に立つことで、私たちの記憶の中でおりたたまれていた感覚は、薄羽を伸ばすようにゆっくりと広がり、鮮やかに立ち現れてくることでしょう。

略歴
1960 広島県広島市生まれ
1983 岡山大学教育学部卒業
1990 Royal College of Art, Faculty of Fine Art, Printmaking Course修了
展覧会
1986 第6回現代版画コンクール展(大坂府立現代美術センター/大阪)
1987 第3回西武美術館版画大賞展(西武アートフォーラム/東京)
1995 第14回汎瀬戸内現代美術展(岡山県立総合文化センター/岡山)
1998 フィリップモリスアートアワード1998・ファイナルセレクション(東京国際フォーラム/東京)
2006 アート in 福寿会館(福山市福寿会館/福山)
2009 浜口陽三生誕100年記念銅版画大賞展(ミュゼ浜口陽三ヤマサコレクション/東京)
2013 Art Court Frontier 2013 #11(アートコートギャラリー/大阪)
その他個展グループ展多数

2010 第11回岡山芸術文化賞準グランプリ

Web http://mayumienoki.com/




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居森幸子「Material works-4(和紙)」
2013 雲肌麻紙


門田修充「ささめきの触手・虚体」
2013 アルミ、木、ロープ、その他



張 慶南「ハートの形」
2012 ガラス
天神山文化プラザ企画展

素材との出会い 
居森幸子(紙)×門田修充(アルミ)×張慶南(ガラス)

【会期】 2014年1月7日(火)~1月19日(日) 会期中無休
【時間】 9時~18時(最終日は16時まで)
【会場】 2階 第3・4展示室
入場無料

 美術作品をかたちづくるさまざまな素材。木、土、石 等の天然素材、紙や絵具、鉄、ガラス、合成樹脂 等の人工的な素材など、それぞれが特有の質感を持っています。その土地特有の歴史や自然など地域性を合わせ持つ存在もあります。作家は、自分自身にとって最も適するものに出会いたいと願っているのです。また一方で、素材との出会いが作家を新たな表現へと導くこともあります。作家と素材、素材と作家の関係は、固定化されたものではないのです。
 本展は、作家と素材との関わりという点に注目し、それぞれ視点で素材に向き合いながら表現を展開するアーティストの創作の舞台裏に迫ります。日本画の材料である和紙の持つ様々な表情と可能性を引き出す居森幸子。近代文明が生んだ金属であるアルミ二ウムを用いて原始的なイメージを創り出す門田修充。型によるガラス形成技法キルンキャストの追求、そこから生まれる新たな造形世界への冒険に挑む張慶南。制作過程を追ったドキュメント映像とともに、3人の新作を展示します。作家と素材が出会い、作品に至るまでの物語に思いを巡らせることで、私たちもまた、新たな気持ちで作品と出会えることでしょう。

■ アーティスト・トーク 出品作家が自作について語ります。
日時:2014年1月7日(火)10:30~
場所:天神山文化プラザ 第3・4展示室

■ 出品作家 略歴
居森幸子(いもり・さちこ)

日本画家。1949年岡山県生まれ。現在、岡山県勝田郡在住。
日本画の画材である和紙や、有機土を水簸顔料として使うなど、素材の特性を巧みに生かした抽象的作品を制作。2006年、第66回美術文化展美術文化賞、損保ジャパン美術財団選抜奨励賞、京都府知事賞を受賞。2007年 奈義町現代美術館での個展「光の連譜-映し出された命のかたち-」の開催など、県内を中心に活躍する一方で、東京、海外のグループ展にも多数参加している。岡山県美術家協会会員、岡山県北美術展運営委員、フランスCITU会員。

門田修充(かどた・おさみつ)

彫刻家。1945年高知県生まれ。高知県香南市在住。
アルミ板を主材料として、木やロープなどの自然素材と組み合わせた立体造形を展開。ユーモラスなフォルムや人力により動く仕掛けは、遊びの中にも自然と人間の在り方を問いかけている。
主に大阪を発表の拠点として、高知、東京、イタリア等で個展を開催。また、各地でグループ展に参加するなど国内外で活躍。1981年には岡山県総合文化センター(旧 岡山県天神山文化プラザ)で開催された第7回汎瀬戸内現代美術展に出品している。

張 慶南(Jang kyung nam)

ガラス工芸家。1964年 韓国生まれ。倉敷市在住。倉敷芸術科学大学芸術学部准教授。型によるガラス形成技法キルンキャストを追求した独特の質感と、光の透過を生かした造形と色彩のバランスが特徴的なオブジェ作品を制作。近年は平面作品も展開している。
韓国の弘益大学校 美術大学 金属工芸科を卒業後、渡日。富山ガラス造形研究所造形科・研究科 修了。倉敷芸術科学大学 大学院修了。2005年 現代ガラス大賞展・富山2005(大賞)、2006年第17回・第18回富嶽ビエンナーレ展(佳作)、2009年 朝日現代クラフト公募展(グランプリ)等、公募展で数々の受賞歴を持つ。

【関連企画】出品作家によるワークショップ
1月11日(土) 「レンジで創るガラスのアクセサリー」 講師:張 慶南(ガラス工芸家)
1月13日(月・祝) 「創ってみよう・和紙でアート」 講師:居森幸子(日本画家)
1月18日(土) 「クラゲのオブジェをデコレーション!」 講師:門田修充(彫刻家)
詳しい内容はこちらから>>関連企画・イベント




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アートの今・岡山2013
身体の記憶


【場所】岡山県天神山文化プラザ 2階 第3・4展示室
【日時】2013年11月6日(水) ~11月17日(日)  (月曜休館)
    9:30~18:00(初日は10時開会、最終日は16:00まで)

【参加作家】
上西竜二(絵画)、加賀雅俊(写真)、貞政絢子(写真)、田丸稔(彫刻)、
灰原愛(彫刻)、平子雄一(平面、立体)、峯石まどか(日本画)、
三浦宏之(インスタレーション)、森和彦(備前焼)

「アートの今・岡山」は、岡山におけるさまざまな現代美術表現の「今」の姿を紹介する企画展です。
開催9回目となる今回は、「身体の記憶」をテーマとして岡山県ゆかりの現代作家9名の作品をご紹介します。
「身体」は絵画や彫刻など芸術作品の題材となる一方で、作家にとっては筆を持つ、土を捻るといった行為のために使われる最初の道具でもあります。古来より人は、体という道具を使ってものをつくり、それらを扱う経験や感覚、創造する精神を「身体」に記憶してきました。そうして受け継がれてきた物は、身体と記憶の豊かな痕跡といえるでしょう。
しかし、20世紀後半に登場した電子テクノロジーは、肉体としての身体を扱うことなく、記憶を伝えることを可能にしました。
これまで個々の身体と共にあった「記憶」は、情報にのって拡散し共有されることで新たな社会環境を形成しつつあります。
そのことは、私たちの「身体」に対する認識にどのような影響を与えてゆくのでしょうか。
本展では、身体にまつわる表現について独自の視点で取り組む作家の仕事を取り上げ、それらの作品が語る「身体の記憶」に注目します。
なお、本展は天神山文化プラザを皮切りに、高梁市歴史美術館と奈義町現代美術館の2館を巡回いたします。ご来場を心よりお待ちしております。

【巡回】
高梁市歴史美術館  2013年12月7日(土)~12月23日(月・祝)火曜休館
奈義町現代美術館  2014年1月5日(日)~2月11日(火・祝)月曜休館

【プレ・イベント】
■Hiroyuki Miura solo dance series "Crime and Body" 【終了しました】
「A Quiet Heavy Moon」
振付家・舞踏家 三浦宏之によるダンス公演。
日時:10月14日(月・祝)15:00~
常設入館料700円でご覧いただけます。
場所:奈義町現代美術館展示室「月」

【関連企画】
■アーティスト・トーク
出品作家が自作について語ります。
日時:2013年11月6日(水)10:30~
場所:天神山文化プラザ 第3・4展示室

■平子雄一サウンドパフォーマンス
植物が奏でる音で平子雄一がパフォーマンスを行います。
日時:11月16日 18:30~ 
場所:天神山文化プラザ第3展示室前ロビー
観覧無料

■鉛筆一本で自分だけの芸術を創ろう!!
自分の体の一部分を鉛筆で描きます。手元を見ないで描くことで「視る」行為に注目して作品を創りましょう。
講師:上西竜二(画家)
日時:12月7日(土)13:30~16:00
場所:高梁市歴史美術館
定員:15名
対象:小学生以上一般
参加費:300円(材料費込み)
申込・問合せ:高梁市歴史美術館 電話0866-21-0180



中山秀一 「ひとつ」2004年
流木/インスタレーション



「tonaki moon」2013年9月


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天プラ・セレクションvol.56
中山秀一展

【会期】 2013年12月4日(水)~12月8日(日)
【時間】 10:00~18:00(最終日は15:00まで)
【会場】 2階 第3・4展示室
入場無料

 中山秀一は高梁市出身の美術家です。13年前より沖縄へ居を移し、海岸や原野などの野外を舞台に制作を続けてきました。近年は、流木や石、砂などの自然の素材を、収集した地域の屋外に再配置することで創り出される「場所」と、それが波や風、雨などの環境の作用を受けながら変化してゆく時間の経過を含んだ「場所」をテーマに制作を行っています。
 作品「tonaki moon」では、渡名喜島(沖縄県)の浅瀬に、海岸の砂を円形状に撒くという中山の「シンプルな行為」によって新たな景色が出現しますが、満ち潮になるにつれて波が砂を動かし、次第に円形は薄れ、やがて周囲と同化し消えてゆきます。作家や鑑賞者は、その一連の時間と光景に立ち会うことで、自身の中に「作品のイメージ」を創り上げることができます。中山は「私がつくるものに、自身では制御できない何かしらの力が働き、作品が変容しながら消えてくれないものか」と考えた末、この制作スタイルに至ったと言います。
 本展では、沖縄において環境と共にあった自然物をそのサイクルより切り離して屋内に持込むことで、私たちの身体と自然のマテリアルが記憶している「かつて消えたあの場所」を、ギャラリー空間に起ち上がらせます。
展覧会HPhttp://www.narchive.jp.net/

■ クロージングセレモニー
「筆本劇場vol.8 然」
2013年12月8日(日)13:30~
会場:第3・4展示室 入場無料
当日は作品を舞台に、パフォーマンスが行われます。演出:筆本聡 役者:山本兼 照明:山本兼 で構成される「筆本劇場」。今回は「然」と題し、手のひらからこぼれる砂を眺めるように、時を止めて物質が変化していく様を舞台化。最終的に中山の展示がパフォーミングと共に別の形態に変容するまでを描く内容となります。

略歴
1971年生まれ
九州共立大学 建築学科中退
グループ展
1993 「すっくす」(倉敷市立美術館/岡山)
1994 「雑魚展」(北九州市黒崎井筒屋ブックセンター/福岡)
1995 「すっくす」(北九州市立美術館 / 福岡)
1997 「夜の鳥瞰図」(福岡小倉バードマンハウス/福岡)
2001 「すっくす」(岡山県総合文化センター/岡山)
個展
2004 「漂向展」(沖縄前島アートセンター/沖縄)
公開制作
2008 名桜大学公開講座・公開制作
2009 名桜大学公開講座・公開制作
2009 「アジア青年の家2009」公開制作/沖縄・那覇市
2012 「芸術と科学で自然を観る」/名桜大学公開講座・制作




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[美作国建国1300年]岡山県天神山文化プラザ提案企画
始源へ・交差する想像力
曽我英丘(書)×秋山基夫(詩)×高原洋一(版)

【場所】奈義町現代美術館 町民ギャラリー1・2
【会期】 10月5日(土)~11月10日(日)
【時間】午前9時30分~午後5時まで
休館日:月曜日、祝日の翌日 (10月15日[火]、11月5日[火]は休館)
【入館料】 一般・大学生200円(高校生以下、75歳以上は無料)
*常設展と一緒にお求めの場合は常設入場料700円でご覧いただけます。
【主 催】 岡山県天神山文化プラザ、奈義町現代美術館

 岡山県北部の10市町村からなる美作国は、畿内と出雲を結ぶ要路であり、また鉄の産地として古くから栄えてきた地域で、和銅6年(713年)より数え今年で建国1300年を迎えます。その記念イベントの一環として、岡山県天神山文化プラザは「始源へ・交差する想像力」と題し、県を代表する3人の芸術家、書家 曽我英丘・詩人 秋山基夫・版画家 高原洋一によるコラボレーション展を、奈義町現代美術館と共に開催いたします。  古来より伝わる東洋天文学に基づいて秋山が書き下ろした「二十八星宿」(四行詩28篇)。それを曽我が書表現で取り組み、「四神」の大作と共に構成した「星宿の空間」。  そして、万物の根源をなし地上の全ての事象を包容する「大気」をテーマとした高原の版画(シルクスクリーン)に秋山が詩を寄せたシリーズ作品「大気マンダラ」。 時空の異なる2つの宇宙を秋山の言葉が繋ぎ、展示空間で交差させます。  3人の眼差しは、交差する宇宙の中を遥かな始源へと遡り、生命の根底にあるものを問いかけます。そこから広がる多様な未来の可能性は、見る者の想像力を大いに刺激してくれることでしょう。

■「始原へ・交差する想像力」展と美作国建国1300年企画をめぐる日帰りバスツアー【終了しました】
【日時】10月12日(土) 岡山駅前発(9時出発:8時50分までに岡山駅西口バスターミナルに集合)
【参加費】お一人様 5,000円 (昼食代・入館料・保険料を含む)
*1週間前までに天神山文化プラザ2Fスタッフルームでお支払いください。
【定員】40名
バスツアー募集要項・申込用紙 ダウンロード



あだち幸 「月よみの菩薩」
2012年 絹/手描き友禅染

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天プラ・セレクションvol.55
あだち幸 友禅画展
絹地に奏でるミクロコスモス- 光曼荼羅

【会期】 2013年9月24日(火)~9月29日(日)
【時間】 10:00~18:00 (最終日は16時まで)
【会場】 2階 第3展示室
入場無料

 あだち幸さんは井原市美星町在住の友禅画家です。友禅は日本の伝統的な染め技法ですが、「友禅画」は手描き友禅染めを基本として、あだちさんが新たに生み出した美術表現です。日本画を描くように絹地に染料を塗り重ねながら、独自の技法「胡粉によるぼかし」で仕上げてゆきますが、工程は二十以上にも及び、全ての作業を一人で行われています。その大変な手仕事のひとつひとつには、染めでしか表現できない主題に対する作家の祈りが込められているのです。
 仏教では、「人」は仏と鬼の間に存在し、心のありようで仏にも鬼にもなり得ると説かれます。あだちさんは、愛情を込めて「人」を「まどいの人間仏」と呼び、「人の心の中の鬼と仏」をテーマとして、その姿を自身の経験と重ねながら描き続けてきました。京都・壬生寺の本堂障壁画作成や、奈良・唐招提寺に作品を奉納するなど、技術に裏付けされた独特の世界観は高い評価を受けています。二〇一二年にはパリの「ソシエテ・ナショナル・デ・ボザール展」に日本代表として招待されました。
 本展では、あだちさんがこれまで取り組んで来たシリーズ作品「ほとけ」「コクーン」「羅刹女伝」「サロメ」の新作を中心として構成。合わせて、出品作品を掲載した画集「絹地に奏でるミクロコスモス 光曼荼羅」が刊行されます。人間とは。生きることとは。宗教や文化を越えた普遍的な問いに迫る壮大なスケールの作品世界を、どうぞご堪能ください。

略歴
岡山県井原市美星町生れ
大阪外国語大学英語科卒業
主な活動
1985 第一回個展“ほとけたち”(京都クラフトセンター)
1988 壬生寺千体仏供養塔に「観音・日 観音・月」一対奉納
1995 第7回個展“絹にたくすほとけへの憧憬”(横浜高島屋美術画廊)
 以後2012年まで高島屋大阪、大丸心斎橋、阪神百貨店、岡山丸善、天満屋高松などで個展 25回開催
2001 奈良円照寺に10代目御門跡山本静山尼肖像画納める
2003 読売新聞主催 名士名流展出品(2012年まで毎年)
2004 .月刊PHP6月号に記事掲載
2005 月刊「致知」10月号に対談記事掲載
2007 京都壬生寺本堂障壁画完成
2009 奈良唐招提寺に屏風「同天の讃―f0 Ž]‹ÂŠÓ^˜aãv•ò”[
2010 壬生寺障壁画初公開 (大阪髙島屋グランドホール NHK主催)
2012 Societe Nationale des Beaux Arts主催Salon de la SNBA,2012に日本代表招待作家として10点出品。 (会場Le Carrousel du Louvre)

著作 白の幻影(法蔵館)白い憧憬(学研)コクーン―f0 ‚¢‚Ì‚¿‚Ì•¨Œêi‹g”õlj
著作,CDなどの表紙絵: 梅原 猛著「仏教伝来」(プレジデント社)他多数
Nashville Opera シーズンパンフレット「サロメ」、
テレビ出演 NHK教育テレビ「こころの時代」テレビ朝日、山陽テレビ他多数 

Web http://www.ibara.ne.jp/~adachi-m/



山本誠「宵の夢」 
2013年 板/油彩

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天プラ・セレクションvol.54
山本誠 展

【会期】 2013年9月17(火)~9月22日(日)
【時間】 10:00~18:00 (最終日は17時まで)
【会場】 2階 第4展示室
入場無料

 山本誠は赤磐市在住の画家です。学生時代から度々訪れたというヨーロッパ・地中海沿岸の光を思わせる鮮やかな色彩と巧みな筆致で描かれるモチーフは、窓辺の風景です。それらは一見、美しく配置された静物や室内空間でありながら、観る者にある違和感を与えます。ブレた写真のように描かれた人物や、奥行きの定まらない空間。様々な視点や意識が交差する室内に対して、窓の外には街の風景が精緻に描かれます。また別の画面では、色鮮やかな一瞬を捉えた静物の背景に、動き出しそうな街や港がゆらめいています。作家は、「表面的な形ではなく、自分の感覚が捉えたリアルを表現したい」と言います。
 静と動、光と影、近景と遠景。様々な対比の中で生まれる不思議なゆらぎに注目した途端、私たちの知覚は揺さぶられ、山本の絵画世界へと導かれてゆくことでしょう。

略歴
1973 岡山県生まれ
1998 武蔵野美術大学造形学部油絵学科卒業
個展
2010 第42回昭和会展受賞記念「山本誠展」(日動画廊/東京)
2011 「山本誠展」(アートガーデン/岡山)
グループ展
2005 国際アートシンポジウムin長崎 企画展
2006 日本アートアカデミー賞入賞記念展(アートコムギャラリー/大阪)
2008 太陽展(日動画廊/東京)09' 10' 11' 12'
2009 日動展(日動画廊/東京)11' 12'
ミニヨン展(日動画廊/東京) 10' 11' 12'
現代洋画展(日動画廊/福岡)10' 11'
賞歴
2003 雪梁社フィレンツェ賞展佳作賞('06)
2005 日本アートアカデミー賞準グランプリ
2006 青木繁記念大賞展入選
2007 第42回昭和会展日動画廊操業80周年記念特別賞





近藤真生
「Butterfly.f #005」
「Butterfly.f #004」
2012年 映像

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天プラ・セレクションvol.53
近藤真生 映像展 -Butterfly.f-

【会期】 2013年8月13日(火)~18日(日)
【時間】 
【会場】 2階 第4展示室   入場無料

 近藤真生は岡山市在住の映像作家・音楽家です。デジタルメディアを駆使して作り込まれる作品は、映画音楽、TVCMサウンドトラック、ミュージックビデオなど、様々なメディアで展開されてきました。
 近年、近藤は蝶をモチーフとした映像作品「Butterfly.f」シリーズの制作を続けています。「弱さ、儚さ、傷つきやすさ、喪失などの不完全性、及び、そこから生まれてくる創造性」をコンセプトとしており、作家はそれを「fragilistica(フラジャリスティカ)」と名付けました。蝶は、フラジャリスティカを体現する存在として作品に登場します。それらは皆、片側の羽しか持ちません。半身の蝶が、ときに生まれ、ときに変容し、ときに消滅してゆきます。脆く儚い命の蝶達は、一方で、弱きものが持つ強靭さ、不完全であるからこそ宿る美しさを放っています。それは、混沌としたこの世界で生きてゆく、不完全で傷つきやすい私たち自身の姿でもあるかもしれません。
 本展では、最新作を含めた「Butterfly.f」シリーズ作品全10点を、複数のモニターとプロジェクターでご覧いただきます。

略歴
1974年 岡山市に生まれる
映画やTVCMなどの音楽を幅広く手がける一方、2006年より映像作品の制作を開始。
音楽制作
2003 NEC携帯電話プロモーションムービーサウンドトラック担当。
2005 ベネッセコーポレーション「直島展」ムービーサウンドトラック担当。
2009 浦安ブライトンホテルスイートフロアおよび各客室の環境音楽を担当。
2011 サウンドトラックを手がけた小原正至監督短編映画「コンクリート☆サバンナ」が札幌国際短編映画祭に入選
2012 坂本龍一のラジオ番組J-Wave Radio Sakamotoのオーディションに入選
絵画制作
1993 二人展「Go,,ing」(岡山市/ギャラリー21)
1999 個展「フロム・パーソナルコンピュータ」(牛窓/楽土館)
2002 グループ展「RESONANCE」(渋谷/LAPIN ET HALOT)
映像制作
2006 イベント「ルネスの森の物語」(岡山市/ルネスホール)
2011-2013 インディーズバンドやネットレーベルのためのPVを多数制作

Web http://butterfly-uc.com/


岡村勇佑 「舟影とともに」
2012年 銅版画

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天プラ・セレクションvol.52
岡村勇佑展 ー空の青さと海の青さへー


【会期】 2013年8月6日(火)~8月11日(日)
【時間】 
【会場】 2階 第3展示室    入場無料

 岡村勇佑は倉敷市在住の版画家です。銅版画の技法を用いた制作の中で一貫して「色彩」を主題とし、「自然界にあって絶えず映ろい変わる色彩の一瞬を、様々な視点から捉えること」を目指しています。作家の画面にみられる抽象的な形は、光や風、雲、水、粒子など世界を構成する諸要素を連想させ、多様な色彩と響き合うことで私たちが未だ見ぬ地球の姿を提示しているようです。
 今回の展覧会では、岡村が2008年秀桜基金留学賞の受賞後に渡ったイタリアで刺激を受けたイタリア・ルネサンスの巨人、ガリレオの視座を取り込んだ作品が展開されます。テーマとなる「青」は、緑から紫までの光のグラデーションから知覚される色ですが、中でも、夜明けや夕暮れの光が生み出す実に多彩な青の表情に注目します。また、画面の中の無数の光の粒子たちが立体作品となり、空間へ飛び出して展示室に青い景色を創り上げます。空の青さ、海の青さへ込められた色彩の輝きをどうぞお楽しみ下さい。

略歴
1979 岡山県倉敷市生まれ
2006 倉敷芸術科学大学 大学院博士(後期)課程
    高橋秀・中西夏之・田中孝教室 修了
2008 第2回秀桜基金留学賞受賞
    イタリア・ローマ滞在(~'09年)
個展
2003 ー地下水脈ー(田島美術店AOYAMA/東京)
    ー地下水脈ー(スズカワ画廊/広島)
2006 飛散する星雲の船より(ギャラリーAO/神戸)
2007 黎明の器、月の花(遊美工房/倉敷)
2008 音連れの庭から(アートガーデン/岡山)
2010 音連れの庭から2010(アートガーデン/岡山)
    雲のある木(淳風会健康管理センター/岡山)
2011 雲のある木2011(ギャラリーAO/神戸)
2012 花とイカロス(展ギャラリー/福山)
2013 花とイカロス2013(アートガーデン/岡山)
花とイカロス2013(ギャラリーAO/神戸)


北川太郎「時空ピラミッド」 
2011年 白御影石、黒御影石

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天プラ・セレクションvol.51
北川太郎 彫刻展


【会期】 2013年7月31日(水)~8月4日(日)
【時間】 10:00~18:00 (最終日は16:00まで)
【会場】 2階 第3展示室     入場無料 

北川太郎は姫路市在住の彫刻家で、石を素材として造形の可能性を追求しています。2007年より文化庁新進芸術家在外研修員としてインカ帝国の影残る地、南米ペルーに3年間滞在。帰国後、太古の遺跡を思わせる大きな石彫の連作「厚みのある時間」が発表されました。以後「時間の可視化」は北川の一貫したテーマとなり、様々な展開が試みられています。
 本展は、近年作家が取り組む2種類のシリーズから構成します。渡米前より取り組まれてきた、薄くスライスした石を積み重ねた「時空ピラミッド」シリーズ。そして、ペルーより帰国後、日本の美とは何かと考え続けて到達した1つの答えとしての作品「静けさ」シリーズは、存在する事により存在しない美を引き出そうと試みる最新作です。「年越しを迎える除夜の鐘、秋の虫の音色、、、鐘や虫の音色を包み込む『静けさ』に美を感じ、そういったものを表現したい」と作家は言います。
 石と人、自然と人が営んできた悠久の時のかたちを探る北川の作品世界をゆっくりとご堪能ください。

略歴
1976 兵庫県に生まれる
2000 金沢美術工芸大学彫刻専攻 卒業
2007 愛知県立芸術大学大学院彫刻専攻 修了
2007~2010 文化庁新進芸術家在外研修員(3年派遣員)
現在 倉敷芸術科学大学 非常勤講師
個展
2007 博物館明治村旧帝国ホテル/犬山市
2010 Museo Pedro de OSMA/ペルー
2011 クスコ市立現代美術館/ペルー
2012 ギャラリーせいほう/東京
賞歴
2000 アートタウン三好彫刻フェスタ 特選
2001 アートタウン三好彫刻フェスタ グランプリ
2003 第1回キリンアートコンクール 大賞
2005 あまがさき平和モニュメントデザインコンペ 優秀賞
2006 石のさと彫刻コンクール 最高賞
2011 神戸ビエンナーレ高架下プロジェクト 特別賞
2012 The 17th Da Dun Fine Arts Exhibition of Taichung City
    /台湾、台中市 1位賞受賞,Da Dun Prize
2013 I氏賞選考展 奨励賞
シンポジュウム
2006 石の国際彫刻シンポジュウム/高松市 招待参加
2008 DIDIM国際彫刻シンポジュウム/トルコ 招待参加


遺作展 天神山文化プラザ企画
小林白汀遺墨展 -寂光-


【会期】 2013年4月9日(火)~2013年4月14日(日)
【時間】 9:00~18:00 (最終日は16:00まで)
【会場】 地階 第2展示室
入場無料

 この度、書道家 小林白汀さんの遺墨展を岡山県天神山文化プラザの主催事業として開催いたします。
 小林白汀さんは、岡山県美術展、日展などを中心に活躍し、平成12年には山陽新聞社賞(文化功労)を受賞されました。また、昭和38年に「なぎさ会」を創立して以来、翌年から毎年、天神山文化プラザを会場に「なぎさ会展」を開催。「感動を筆墨に」という姿勢で、書の道を一筋に歩いてこられました。そして、書業60年記念作品集「寂光」の刊行準備のさなか病に倒れ、昨年1月にご逝去されました。本展では、漢字の雄渾、仮名の雅、墨美による神秘的な造形の妙、その古典と創造の「白汀の世界」をご覧いただきます。
主催:岡山県天神山文化プラザ、小林白汀遺墨展実行委員会

小林白汀略歴
昭和9年12月3日 神戸市に生まれる
昭和19年5月8日 岡山市に疎開
昭和23年     書を百田熊夫先生に学ぶ
昭和28年     父の俳号「白汀」を継ぐ
旭東中学校書道講師務む
昭和29年     内田鶴雲先生に師事
昭和32年     日展初入選(以降38年まで7度入選)
正筆会同人
昭和33年     関西女流書道展審査員
日本書芸院展無鑑査
昭和35年     岡山県美術展山陽新聞社賞(以後36年、37年同賞)
岡山県美術展委嘱
昭和38年     「なぎさ会」を創立 主宰となる
昭和39年     すべての書壇、書会より退き無所属となる
第1回なぎさ会展(以後毎年開催)
昭和56年5月8日 私塾「天神道場」(岡山市天神町)開く
昭和59年     「筆塚」揮毫発願建立(岡山金剛寺)
昭和60年4月21日 筆供養始まる
昭和63年     「生即感」「お蔭さまで」岡山操山高等学校へ寄贈
平成9年      アイスライン(英字)標榜揮毫
平成12年     山陽新聞賞(文化功労)受章
後楽園築庭300年祭協賛 小林白汀書道歴50年記念展
『名園讃歌』
平成13年     「唯心」「鶴舞名園」後楽園へ寄贈
後楽園「四天王像」箱書 御名号浄書
平成24年1月23日 ご逝去(享年77歳)

主な著書
「かなのはじめ」、「日常用語」、「手紙の四季」、「当用漢字三体字典」、「流氷の譜」、 作品集「竹香」(事業30年記念)、「彩のおと」、 「三体千字文」、 「茶花萬葉抄」、 詩書集「木もれ陽」、 図録「名園讃歌」、「かぜの栞」、「百人一首」、「花鳥風月」