企画 終了した展覧会(2014年度)
 


三宅良史 「Lotus」
2013年
ミクストメディア


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天プラ・セレクションvol.65

三宅良史 展  日本画×インスタレーション

【会期】 2015年3月24日(火)~3月29日(日)
【時間】 10:00~18:00 (最終日は17:00まで)
【会場】 岡山県天神山文化プラザ2階 第3・4展示室
      入場無料



天プラ・セレクションは、岡山県ゆかりの美術作家を個展形式で紹介する、天神山文化プラザの企画展シリーズです。
 三宅良史は、岡山市在住の日本画家です。伝統的な「日本画」の形式や技法を用いて、「空間を仕切るもの−襖の表現−」をテーマに数寄屋建造物内での展示を重ねてきました
 現在私たちが目にする「日本画」の多くは、厚手の和紙に岩絵具などを厚く重ねて描かれ、額装して白い壁に展示されています。一方、古来より日本の絵画は、襖や屏風、衝立、掛け軸等の形態で和建築と共にあり、素材もそれらに仕立てるために絹や薄い和紙等が用いられました。そもそも「日本画」は明治以降に外国を意識して作られた言葉ですが、本来の伝統に基づいた技法や表現、美意識は時代とともに変化し、現代に至って再度その意義が問われています。
 本展では、日本の伝統的な表現と空間意識を持ちながら、西洋的な箱形ギャラリー空間での新たな試みがなされます。「花鳥風月」を基本に描かれた襖作品が宙に浮かぶインスタレーション(空間表現)や、9個の箱形作品・襖・掛け軸・仏像で構成される「Lotus」では、空間を体感しつつ、技巧を凝らした個々の作品と対話することができるでしょう。

略歴
1968 岡山市神田町(現・北区)生まれ
1994 東京藝術大学美術学部絵画科日本画専攻 卒業
1996 東京藝術大学大学院美術研究科(専攻 日本画)修士課程 修了
1999 東京藝術大学大学院美術研究科後期博士課程(専攻 日本画)
   単位取得 満期退学
1999-2003 東京藝術大学美術学部日本画研究室 非常勤助手
2002 福井大学教育地域科学部 非常勤講師(日本画集中講義)(’04)
2009-2012 京都精華大学芸術学部日本画コース 非常勤講師
現在、岡山市南区在住/無所属/美術作家/日本画/インスタレーション

個展
1999 博士課程研究発表展(東京藝術大学 陳列館/上野・東京)
2000 proto-types(ぎゃらりぃ朋/銀座・東京)
2001 柔らかな見立て(東京藝術大学 正木記念館/上野・東京)
2002 Slits and Stripes(ガレリアグラフィカ bis/銀座・東京)
2005 preview +3(すろおが463/岡山市北区)
2009 Exhibit at yumikobo(遊美工房/玉島・倉敷市)
2013 Exhibition 小品展(アート・ガーデン/岡山市北区)

パブリックコレクション
東京藝術大学(修了制作買上、博士資料買上) 台東区 帝京大学 平野美術館




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特別企画
サラリーマン・コレクター展


【会期】2015年1月6日(火) ~ 1月18日(日)   (会期中無休)
【時間】9:00~18:00(最終日は16:00まで)
【場所】岡山県天神山文化プラザ 2階 第3・4展示室 入場無料
【出品コレクター】
    藤原義人(月吠文庫主人:岡山在住)
    山本冬彦(アートソムリエ :東京都在住)

様々なジャンルの美術館やアートイベント、おしゃれなカフェギャラリーなど、アートは私たちにとって少しだけ特別な日常として楽しむ機会が多くなりました。一方で、自分の気に入ったアートを買うことは依然として「別世界のこと」と感じている人が多いのも現状です。そんな中、勤めの傍らこつこつと美術蒐集を続け、自分だけのコレクションを築きあげている「サラリーマン・コレクター」の存在が近年注目を集めつつあります。彼らの収集において共通する制限は、購入予算(=お給料)と展示収蔵場所(=自宅)。しかし、収集の目的や理由は、人によって様々です。それぞれの趣味や考えが色濃く反映され、蒐集の方法や範囲も異なります。「なぜこれらを選び、購入に至ったのか?作品や作家と出会うきっかけは?」作品とコレクターの関係に思いを巡らすことで、コレクションという編集行為の中に彼らの自己表現を見てとることもできるのです。
本展では、独自の基準をもって収集を続けてきた2人のサラリーマン・コレクター、藤原義人(岡山市在住・月吠文庫主人)、山本冬彦(東京都在住・アートソムリエ)のコレクションをご紹介します。絵画、彫刻、陶磁器等 約120点を、それぞれの蒐集方針に沿った構成で展示し、アートとともに歩んだ2人の人生とその自己表現に迫ります。

関連イベント
  【期日】1月10日(土)
  【場所】岡山県天神山文化プラザ2階 第3・4展示室
  【時間】13:00~ コレクターによるギャラリートーク
      14:30~ 対談
            藤原義人×山本冬彦×森山知己(美術家)
                    ×立島惠(佐藤美術館学芸部長)

【コレクター紹介】
 ●藤原義人(月吠文庫 主人)
  1944年岡山市生まれ 現在岡山市在住 
 ■経歴
 1962年日本国有鉄道(国鉄)入社。1987年国鉄の民営化により西日本旅客鉄道(JR西日本)社員となり、
 2004年に同社を退職。サラリーマン人生の始まりと共に、かねてより憧れていた美術蒐集を始める。
 また、「月吠文庫」と称し、国内の展覧会カタログや美術に関する書籍・雑誌・新聞記事等の資料を収集。
 研究者や美術愛好家にデータベースとして情報を提供している。
 ■最初の1点 (棟方志功『すもう』1963)
 子供の頃より美術作品が好きで、自分で美術品を所有することが夢だった。国鉄に就職し、21歳の冬、
 ボーナスを手に買い物をしようと大阪へ行き、最初に入った阪神デパート内の画廊 丸善美術でこの作品と
 出会う。さっそく購入の意思を伝えると、まだ若かった自分を見て画廊の方が少し驚いた顔をされた。
 帰宅して購入した作品を母親に見せると「洋服でも買えばよかったのに」と言われた。
 ■蒐集方針
 なじみの画廊や作家との交流の中で、近現代の絵画と陶磁器を中心に、自分の気に入りの作品を蒐集
 する。購入においては「無理はするけど借金まではしない」という方針を貫いた為、購入資金の無い時は欲
 しい作品も諦めざるを得ず、悔しい思いをしたこともあるという。一方、美術雑誌・展覧会カタログ・新聞記事
 も重要なコレクションで、美術雑誌に掲載される膨大な作家情報は図書館用カードで管理されている。
 様々な環境や時代を経て出会う美術品に先人からの不思議な縁を感じ、次の世代への大切な預かり物とし
 て蒐集を続けている。奇しくも美術蒐集50年の節目の年となる本展では、岡山ゆかりの作家を中心とした
 絵画・彫刻作品と、民芸作家の陶磁器・ガラス作品で展示を構成する。
 
 ●山本冬彦(アートソムリエ)
  1948年石川県生まれ 現在東京都在住
 ■経歴
 三菱レイヨン、大東京火災海上保険(現・あいおい損害保険)、国立大学財務・経営センター監事を経て、
 放送大学学園理事を2012年に退官。30年にわたるサラリーマン・コレクターを隠居後は「アートソムリエ」を
 自称し、画廊ツアーやコレクション展を企画・開催しながら、作品購入の初心者、特にビジネマンへ向けて
 美術蒐集の楽しさを伝えている。著書に「週末はギャラリーめぐり」(ちくま新書)。
 ■最初の1点 (石踊紘一『花を売る娘』1977)
 28歳の時にマンションを購入し、自宅を飾るための絵を求めたのが購入のきっかけ。勤務先は日本橋だった
 が、銀座の画廊は敷居が高く入ったことはなかった。そんな時、たまたま「銀座セントラル美術館」で開催の
 東京芸大と京都芸大出身日本画家の大御所から若手までの展覧会に足を運んだ。中でも若手作家であった
 石踊紘一の人物画に何故か惹かれた。若手とはいえ日本画は高く、当時の月給くらいの値段だったので、
 1年間の月賦にしてもらった。
 ■蒐集方針
 30年にわたるサラリーマン生活において、週末は銀座を中心とした画廊めぐりを欠かさず、その時々の出会い
 を楽しみながら作品を購入。初期の蒐集は、まだ評価の定まっていない、比較的安価で購入できる自身と
 同世代の若手作家作品が中心となり、自分なりの鑑識眼を養えたという。また、サラリーマン・コレクターの
 ネットワーク作りやコレクターの育成、発信活動にも精力的に取り組んできた。近年は「アートソムリエ」として
 アートを買う楽しみを広めるとともに、若手作家支援のための様々な活動に尽力。「作品を買うことが最大の
 支援」として30代以下の作家作品を中心に蒐集している。本展では、自身より前後10歳の「同世代作家」と
 近年蒐集した「中堅・若手作家」の作品で展示を構成する。


片山康之
「赤ずきんとクリームソーダ」
2013年 FRP、漆、木、陶土


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天プラ・セレクションvol.64
片山康之
 完成形の可塑性能

【会期】 2014年12月3日(水)~12月7日(日)
【時間】 10時〜18時(最終日は16時まで)
【会場】 岡山県天神山文化プラザ2階 第3・4展示室
入場無料

 天プラ・セレクションは、岡山県ゆかりの美術作家を個展形式で紹介する、天神山文化プラザの企画展シリーズです。
 片山康之は、倉敷市児島在住の彫刻家です。粘土を中心に、木、金属など様々な素材を組み合わせる手法で独特な表現世界を展開しています。片山の作品の中でしばしば登場する瞳を閉じた人体は、木の根や異物と一体化し、一見グロテスクにも見える光景でありながら不思議な美しさをたたえています。そこには「美術史に置き去りにされたとも言うべき、人や物を粘土で写実するという単純な行為」を通じて片山が見いだした世界が表されているのです。
 本展のテーマは「完成形の可塑性能」。可塑とは、指で押した形をそのままに保つ粘土ように、永久変形を生じる物質の性質のことです。一方、生物学的には環境条件に応じて変化する能力を指します。進化しつづける片山の現在進行形の挑戦をご覧いただきます。

略歴
1978 岡山県生まれ
2003 倉敷芸術科学大学大学院芸術研究科美術専攻修了

個展
2011 Plant Worm(Gallery Suchi /東京)
2012 Redirect( Gallery Suchi /東京)
2013 works2010ー2013(アートガーデン/岡山)

グループ展など
2010 「共鳴する美術2010-ストーリー・テリング-」(倉敷市美術館)
2010 「アートの今2010—具象表現の現在—」(天神山文化プラザほか)
2011 AHAF香港2011(香港)
2011 アート台北2011(WTC台北/台湾)
2012 AHAF香港2012(香港)
2012 アートフェア東京2012
2012 「重力」Gallery Suchi(東京)
2012 アート台北2012(WTC台北/台湾)
2012 PLUS+ULTRA2012(青山スパイラル/東京)
2013 第10回犬島時間(犬島/岡山)
2013 「重力2」Gallery Suchi(東京)

受賞
2008 岡山県美術展山陽新聞社大賞(岡山県立美術館)
2009 岡山芸術文化賞準グランプリ
2009 マルセン芸術文化賞




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「まちなかアート発見・再生プログラム」スタート展
 —みんなに知ってもらいたい、まちなかアート―

【会期】 2014年11月18日(火)〜23日(日)
【時間】 9:00〜18:00
【場所】 2階 第3・4展示室  入場無料
【主催】 公益社団法人岡山県文化連盟

 まちなかアート発見・再生プログラム」のスタート展として、
 身近な パブリックアートやその再生事例をご紹介し、まちなか
 アートについて皆様に知っていただく展覧会です


 ■パブリックアートについての資料展示
  身近な野外彫刻をピックアップしてご紹介すると共にパブリックアー
  トに関する資料を展示します。経年変化や設置環境による傷みや
  汚れを再生した池田美術事務所の取り組み事例についても展示し
  ます。

 ■「まちなかアート再生チャリティ展 10×10」の作品募集開始
  アートを楽しむ人・創る人、みんなの力で開催するチャリティ展への
  出品を募ります。ご参加にあたり出品作品には規定・規格がありま
  す。会場にて事前に制作依頼した作家の作品を展示していますの
  で参考としてください。
  参考作品展示作家:(50音順)
  
   泉谷淑夫、伊勢﨑淳、磯谷晴弘、岡部玄、金盛秀禎、小林照尚、
     伊永和弘、高原洋一、蛭田二郎、森川星葉、森山知己、山縣寿夫  


「まちなかアート発見・再生プログラム」とは
 −アートの力で街を豊かに−
 私たちの生活の場である道路や公園には、魅力ある空間を創りだすために多くの工夫が凝らされています。屋外に設置された彫刻や壁画など「パブリックアート」と呼ばれる芸術作品もその一端を担う存在です。身近なアートとして私たちの生活に彩りや潤いを与えてくれるパブリックアートですが、雨風にさらされ傷んだり汚れたり したため設置当時の魅力が損なわれているものも見られます。
  このため岡山県文化連盟は、設立10周年を記念する事業として「まちなかアート発見・再生プログラム」を開始します。本プログラムでは、生活空間における様々なアートに注目し、その魅力を見直すための取り組みを実施することで、街や生活を豊かにすることを目指します。パブリックアートの美化や修復、本活動を応援するチャリティー展、みんなでまちなかアートの魅力を発見するワークショップなどの楽しい取り組みを計画しています。

「まちなかアート再生チャリティ展10×10(テン・バイ・テン)」とは?
  日時:2015年5月5日(水)〜17日(日)9時〜18時 *月曜休館 
   会場:天神山文化プラザ 第3・4展示室
  主催:岡山県天神山文化プラザ
岡山県文化連盟設立10周年と共に、リニューアル10周年を迎える天神山文化プラザは、「まちなかアート発見・再生プログラム」を応援するチャリティ展を開催します。 岡山の芸術活動を応援する方々(プロ作家から趣味として制作を楽しむ方まで)から提供いただいた作品を一堂に展示。ご来場の皆様には展示作品を鑑賞いただくと共に、全展示作品を対象としたチャリティ・オークションに参加する事もできます。落札金は全額「まちなかアート発見・再生プログラム」に寄付し、まちなかアート再生等の費用として活用します。 見る人も創る人も一緒になって楽しみながら、地域におけるアートの役割を考える展覧会を目指します。




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北川太郎「時空ピラミッド」
 2014 石






黒田武志「hahenシリーズ」
2014 ミクストメディア




柴川敏之「月のある地我像」
1989 油彩・キャンバス




髙本敦基「制作の為のドローイング」
2014 ドローイング

アートの今・岡山2014
時のカタチ


【場所】岡山県天神山文化プラザ 2階 第3・4展示室
【日時】2014年11月5日(水) 〜11月16日(日)  (月曜休館)
    9:00~18:00(初日は10時開会、最終日は16:00まで)

【参加作家】
井手豊(映像)、北川太郎(彫刻)、黒田武志(オブジェ・インスタレーション)、 佐藤有紀(絵画)、柴川敏之(絵画、インスタレーション)、 高本敦基(美術)、堀口華江(ガラス工芸)、 眞嶋青(陶磁器)、山口聡一郎(写真)、
 和田文都(絵画)

「アートの今・岡山」は、岡山における現代美術の「今」を紹介する企画展です。記念すべき開催10回目となる今回は、「時」をテーマとして岡山県ゆかりの10名の作品をご紹介します。季節によって変化する太陽や星々の動き。月の満ち欠けによる身体の変化。生まれ、成長し、老いてゆく命。古来より人は、様々な変化を「時」として感覚的に捉えていたと言われます。一方で、「時」に与えられた最初のかたちは日時計や漏刻といった「時計」であったと思われます。さらに文字の出現は「時」の記録を可能にしました。
現代社会を生きる私たちは、これらを自在に管理して生活しています。文明は、この計測された「時」すなはち「時間」を利用して築かれました。宇宙が誕生して以来、変わらぬリズムで進み続ける時。しかし、その経過をどのように感じるかは、時代や場所、人によっても異なるでしょう。本展では、10人の「時のかたち」を展示します。作家たちが捉えた様々な「時」と出会うことで、計測され記録された時間から離れ、自身の中に在る多様な「時」に思いを馳せていただければ幸いです。なお、本展は天神山文化プラザを皮切りに、高梁市歴史美術館と奈義町現代美術館の2館を巡回いたします。

関連企画

■アーティスト・トーク
  出品作家が自作について語ります。
  日 時:2014年11月5日(水)10:30~
  場 所:天神山文化プラザ 第3・4展示室

 ■10周年記念特別企画 弦楽四重奏演奏会
  「アートの今・時のかたち」
  日 時:2014年11月15日(土)
  開 演:19:00(18:30開場)
  場 所:天神山文化プラザ 第3展示室前ロビー
  料 金:500円(前売/当日)
   弦楽四重奏演奏会のご案内はこちら

■「茶会 - 雪どけ -」
  堀口華江さんの出品作品を使ったお茶会です。
  鑑賞だけでは味わえない堀口さんの作品世界を
  お楽しみください。
  亭 主:岡本宗睦(裏千家)
  日 時:2014年11月9日(日)
     ①10:30~ ②13:30~
     ③14:30~ ④15:30~
     (1回のお手前は30分程度)
  場 所:天神山文化プラザ 第3展示室
  参加費:各回500円(お茶・お菓子付き)
  対 象:高校生以上一般
  定 員:各回10人程度

■「勝山はりこ体験」
  「勝山はりこ」は岡山県真庭市勝山を拠点として活動する
  「岡野屋旅館プロジェクト」が取り組むものづくりです。
  はりこのオブジェに絵付けをして、オリジナルはりこを
  作りませんか?
  講 師:高本敦基(美術家)
        ×岡野屋旅館プロジェクト
  日 時:2015年2月8日(日)13:30~17:00
      随時参加可能
  場 所:奈義町現代美術館
  参加費:500円
  対 象:子どもから大人まで




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宮崎政史 制作風景 2013
http://www.youtube.com/watch?v=jlndjvWW3zY
https://www.youtube.com/watch?v=IxnkUnjz5jU
 ↑Youtube より制作風景を動画で御覧いただけます。

天プラ・セレクションvol.63
宮崎政史


【会期】 2014年8月12日(火)~8月17日(日)
【時間】 10時~18時(最終日は16時まで)
【会場】 2階 第4展示室
入場無料

 宮崎政史は岡山市在住の美術家です。ドット状にしたホログラムシートやCDをキャンバスや骨格標本の表面に敷き詰めた「光と薄い空間」シリーズ、暗闇に揺らぐ薄明かりをスプレー塗料で描いたモノクローム絵画、楽譜の中の音符を繋いだドローイング作品等、光と音についての様々なアプローチを展開してきました。それらは、「色を思うように扱えないことで体に色が溜まっていく感覚」を、色彩を扱うことなく吐き出そうとする試みでもあったと言います。
 しかし、「音を色に変換する装置」であるギターを自作したことにより、宮崎の中で溜まっていた色彩が一気に解放されます。音の波長を色(光)の波長に対応させて赤・青・黄に分解し、演奏に合わせてスプレーが噴射される仕組みのギターは、音を物質化すると同時にギターを弾く身体の動きも記録してゆきます。宮崎は「お腹が減れば食べるし、眠たくなれば眠る。ギターを弾きたければ弾くし、色を出したければ出す。作品は、当たり前に営まれる生活の痕跡でありたい。」と言います。「ギター絵画」の中で溢れ出した宮崎の色彩は今、新たな創造のリズムを奏でようとしています。

略歴
1981 滋賀県生まれ
2005 倉敷芸術科学大学芸術学部芸術学科現代表現コース卒業
現在 岡山市在住

個展
2010 宮崎政史展(海岸通ギャラリー・CASO/大阪)
2011 3-days Show @ Mannari 2011(Higashijima Fine Art Studio/岡山)

グループ展
2006 OUKOKU-TEN(すろおが463/岡山)
2007 4人展(スペース・ヴェーネレ ガレリア・アリエッタ/岡山)
2012 静かな気配と、流れる白い息(スペース・ヴェーネレ/岡山)
2012 hoshioto’12(星空感/岡山)
2012 高橋秀監修 50回記念展覧会(スペース・ヴェーネレ ガレリア・アリエッタ/岡山)

公募展
2011 京展(京都市美術館/京都)




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真部剛一「ホームタウンホームレス(部分)」 
2010年 映像・インスタレーション

「真鍋島の真鍋さん(部分)」映像、インスタレーション 2008年

天プラ・セレクションvol.62
真部剛一
 -虚実皮膜-

【会期】 2014年8月5日(火)~8月10日(日)
【時間】 10時~18時(最終日は16時まで)
【会場】 地階 第2展示室
入場無料

 真部剛一は、岡山市出身、京都市在住の現代美術家です。岡山を拠点に国内外で、現代社会における諸問題をテーマにアートプロジェクトを展開。ホームレス、障害のある人、島の高齢の人、在日コリアンの方々など、特殊な状況の中で社会との問題と向き合いながら生きる人々と長期的に関わり、その過程を現在進行中の作品として発表しています。真部は「彼らと関わることで見えてきた『いま、ここに生きている』という現実。そして、社会との関わりで消えていった『いま、ここにはいない』という虚構。それら相反する虚実を行ったり来たりしながら、彼らを見届けてきた。」と言います。
 中国の説話「胡蝶の夢」に、蝶となって楽しく舞う夢から覚めた荘子が「いったい自分が蝶となった夢を見たのか、それとも蝶が自分になった夢を見ているのだろうか。」と問う一節があります。蝶が彷徨うのは「現実と虚構との微妙な境界」。真部はこれを「虚実皮膜」と考えて自身の制作と重ね、虚と実の間に注目することで表現の原点を見出そうとしています。
 本展では、これまでに真部が関わってきた様々な人との間に生まれた虚実皮膜の断片をインスタレーションとして展示します。
*虚実皮膜(きょじつひまく):芸術の真実は現実と虚構との微妙な境界にあるとして近松門左衛門が唱えた芸術論。

略歴
1974 岡山市生まれ
1999 京都市立芸術大学 大学院 美術研究科 修了
現在 京都市在住

主な個展・グループ展・プロジェクト
1994 自由工場京都展/西陣織物工場跡地(京都) 
2001 奉還町アート商店街/奉還町商店街(岡山)
2002 ニュータウンアートタウン展/山陽団地全域(岡山県山陽町)
2003 黄土高原・楊家溝村にてアートプロジェクトを開始(陜西省/中国)
2004 histream /黄土高原・楊家溝村(陜西省/中国)
2004  TRUE COLORS/シラパコーン大学アートギャラリー(バンコク/タイ)
2005 「煙の変遷−histream of smoke−」展/ギャラリーすろおが463(岡山)
2005 昭和40年会presents 七人の小侍+1/ANPONTAN(東京)
2006 「記憶の集積を創造の海へ」展/丸亀市塩飽本島町笠島地区(香川)
2006 アートの今・岡山2006/岡山県天神山文化プラザ・高梁歴史美術館・勝央美術文学館(岡山)
2007 「ホームタウンホームレス」プロジェクトを開始(岡山)
2008 こんぴらアート2008・虎丸社中/丸亀市琴平虎丸旅館(香川)
2010 朝鮮学校ダイアローグ「ホームタウンホームレス」/旧朝岡山朝鮮初中級学校(岡山)
2010 「D調/ Di-stances」D調當代影像裝置藝術展/關渡美術館(台北/台灣)
2010 「ホームタウンホームレス」個展/ギャラリー8×8(岡山)
2011 朝鮮学校ダイアローグ'11-'12/旧朝岡山朝鮮初中級学校(岡山)


天プラ・セレクション
2015天プラ・セレクション公募
作家選考展(公開プレゼンテーション)


【会期】 2014年7月29日(火)~8月3日(日)
【時間】 10時~18時(最終日は16時まで)
【会場】 2階 第5展示室
入場無料

 来年度天プラ・セレクション公募部門の作家の公募選考展です。
1次審査通過者による公開プレゼンテーションでは、天プラ・セレクションに参加を目指す方々の作品や展示プランを皆様にご覧いただきます。
≫天プラ・セレクションの企画について




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子どもとおとなの天プラ・ワークショップ
クリエイティブリユースでコマ撮りアニメ
~廃材で遊ぼう!~作品発表展

身の回りのありふれた廃材が、わくわくするような魅力ある創作の材料に生まれ変わります。天神山文化プラザや岡山市内の施設でいらなくなった廃材を使ってワークショップでつくったコマ撮りアニメーションや集めた廃材を、展示室で展示します。


【日時】 2014年7月26日(土)・27日(日)
     10時~17時(27日は16時まで)
【会場】 2階 第5展示室

■ ワークショップ
  ワークショップは定員に達したため応募締切りました。
開催日:2014年7月23日(水)

講 師 IDEA R LAB WORKSHOP UNIT 0003
   大月ヒロ子(IDEA R LAB代表)・菊池由紀子(アートコーディネーター)



胡桃澤千晶 「UNTITLED」 
2014年 写真

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天プラ・セレクションvol.61
胡桃澤千晶
 かげろうエレジー

【会期】 2014年5月14日(水)~5月18日(日)
【時間】 10:00~18:00(最終日は16:00まで)
【会場】 2階 第4展示室
入場無料

 胡桃澤千晶は倉敷市在住の美術家です。あらゆる生命の源であり、環境に応じて様々に表情を変える「水」に注目した作品を展開しています。無数の水の玉が、まるで時間が止まり宙に浮いているかの様なインスタレーションや、人それぞれの持つ歪みをテーマに、水などを独自のフィルターを通して撮影した写真作品等を発表してきました。
本展では、水と人の営みの関わりについて改めて問い直します。
地上の生命を育む一方で、全てを奪う存在にもなり得る水。古来より人は、その力に畏敬の念を抱きながら水と共に暮らしてきました。
赤子は生まれて直ぐに産湯につかり、その水を汚れあるものとして太陽の当たらぬ所に捨てたという。そして人が亡くなった時、来世のために現世の汚れを洗い流す「湯灌の儀」。生活の中には水にまつわる浄化・再生の風習が数多く残っています。胡桃澤は「社会や自身の無意識下に溶け込んだ信仰を再確認したい」と言います。
彼女が創り出す自然への祈りの形は、観る者の体内に眠る多様な記憶を喚起させてゆくことでしょう。

略歴
1967 東京都生まれ
1994 多摩美術大学 絵画科陶芸専攻卒業
現在 倉敷市在住

展覧会
2003 21世紀連立美術展(東京都美術館)
2004 Intersection-Passport" 現代美術展 (ウランバートル / モンゴル)
2005 INTERart (ミエルクレア=チュク / ルーマニア), 2002, 2003
2006 2人展 "刻まれる色 浮遊する時(未来画廊 / 東京)
2006 Quite sound(Fermynwoods / イギリス)
2007 Intersection-3 EXPORT-IMPORT(ナライハ / モンゴル)
2008 2人展 "Cloud Ensemble(シェフィールド / イギリス)
2008 2人展 "Ripple Effect" (コルチェスター / イギリス)
2008 Exposicion La Conquista(メキシコ)
2009  旧酒蔵再生プロジェクト / 国際美術展 in 淀江 (ギャラリア大正蔵 / 米子)
2009  ISLAND UNIVERSE (GALLERY IN THE BLUE / 宇都宮)
2010 青島国際美術祭" (青島美術館 / 中国)
2011 レゾナンス「サイエンスとアートと の対話」" (総合研究大学院大学 / 神奈川)
2012 Viva la vida y la muerte" (パツクアロ / メキシコ)
2013 1st International Disability Human Rights Exhibition" (Gallery LA MER / ソウル / 韓国)
その他個展グループ展多数




加藤晋平
「東京都国分寺市→岡山市北区」
制作年:2013年
フィルム・銀塩プリント

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天プラ・セレクションvol.60
加藤晋平 写真展
 家族のカタチ2

【会期】 2014年5月6日(火)~5月11日(日)
【時間】 10:00~18:00(最終日は16:00まで)
【会場】 2階 第4展示室
入場無料

 加藤晋平は岡山市在住の写真家です。東日本大震災と福島原発の事故後、放射能汚染の影響を懸念して、2011年に家族4人で東京から岡山へ移住。同じように多くの人が岡山に移ってきたことを知ります。「彼らはこの岡山の地で何を思い、どういう人生を歩み始めたのか。自分の目と耳で確かめ、写真に記録して留めておきたい。」加藤は移住家族を訪ね、対話を重ねながら、彼らの現在の姿を撮影するようになりました。その行為は「それぞれの家族の存在、流れる時間、そこにある感情を観察し、丁寧になぞるような作業であり、自分自身の体験を振り返る作業でもあった」と言います。本展では、2012年より加藤が取材した避難・移住家族の肖像写真と言葉で構成する「家族のカタチ」をご覧いただきます。

略歴
1976 ニューヨーク州生まれ
2000 駒澤大学卒業
2002 日本写真芸術専門学校中退
2009 無印良品撮影室を経て独立
2011 原発事故をきっかけに東京都から岡山市へ移住
2012 岡山への避難・移住者の肖像写真撮影を始める
現在 岡山市在住

展覧会
2009 グループ展(プロモアルテ/東京青山)
2011 グループ展(INSTACE/東京新宿)
2013 家族のカタチ(岡南教会/岡山市)
2014 家族のカタチ(スローギャラリー/東京国分寺)





藤原裕策「Parallel」
2012年 紙、アクリル、ペンZ


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天プラ・セレクションvol.59
藤原裕策 展
ゴルゴダ-展翅のささやき-

【会期】 2014年4月15日(火)~4月20日(日)
【時間】 10:00~18:00(最終日は16:00まで)
【会場】 2階 第3展示室
入場無料

 藤原裕策は倉敷市在住の画家です。「生や死など全てを内包した或る大きな力、その大きな混沌のエネルギ−とそれが見せる様々な表情(一時的な現象)」をテーマとして独創的な絵画表現に取り組んでいます。
 今回の展示作品は、2つ折りにした紙によるデカルコマニー(転写)で制作されます。ロールシャッハテストなどで知られる左右対称の図形を作り出す方法ですが、藤原は、同じ紙上で絵具を重ね転写を繰り返すうちに、様々な要因により対称性が徐々に失われてゆくことに気づきます。そして、ある生物学者から聞いた遺伝子(DNA)の話が、今回の連作に取り組むきっかけになったと言います。『突然変異は、誰にでも毎日、少しずつ起きている。』全生物のDNAの基本構造は同じでありながら、その複製ミスや損傷が生物の多様性を生む。生物標本のように壁一面に並べられる作品群には、生命の神秘を自身や社会の問題として引き寄せ、その関係性を問い直そうとする作家の想いが込められています。
 *「展翅」とは、標本にするため昆虫などの翅(はね)をひろげること。

略歴
略歴:
1968 岡山県生まれ
1993 東京芸術大学美術学部油画専攻卒業
1995 東京芸術大学美術学部油画専攻修士課程修了
現在 倉敷市在住

個展
2010 「The Shadow of Dancing」 (第一生命南ギャラリー / 東京)
2013 「Sculpicture Universe」 (Ohshima Fine Art / 東京)

グループ展
2003「Destination Drawing」(イギリス, オーストラリア)
2004「日本現代美術展」 (ブダペスト / ハンガリー)
2005「国際現代美術展」(ザナバザル美術館 / ウランバートル / モンゴル)
2006 2人展「Cross The Heaven's River」 (ブリストル / イギリス)
2008「VOCA -Vision of Contemporary Art-」(上野の森美術館 / 東京)
2009「共鳴する美術2009 -表現への挑戦-」 (倉敷市立美術館 / 岡山)
  「ERROR 3」 (バルセロナ / スペイン) (ジャイプール / インド)
2012「El vacio y el paisaje」 (Galeria AP / ハラパ / メキシコ)
 「日本×カナダ現代美術展」 (バンクーバー / カナダ)
2013「土湯アラフドアートアニュアル 2013」 (しゃくなげ荘 / 福島)
その他個展グループ展多数

Web http://www.ne.jp/asahi/abo/yk/yusaku/index.html




天神山文化プラザ収蔵作品展
テン・コレ2014 
-新収蔵作品を中心に-

入場無料

【前期】 
2014年4月1日(火)~4月6日(日)
9:00~17:00(最終日は16:00まで)
地階 第2展示室
展示作家:小林白汀(書)、曽我英丘(書)×秋山基夫(詩)、高木聖雨(書)

【後期】
2014年4月8日(火)~4月13日(日)
9:00~17:00(最終日は16:00まで)
2階 第4展示室
展示作家:伊勢﨑淳(備前焼)、高原洋一(版画)×秋山基夫(詩)、蛭田二郎(彫刻)